普通に生まれたかっただけ

今日、薬を貰う為に三ヶ月振りに眼科へ行ってきた。

私は、視野が欠けていく病気。
「だんだん見辛くなってきました」
って言ったら…
「うーん、視野がだいぶ狭いからねぇ…」と、ドクター。

「いえ、視野の狭さは、何とかなってるんです。充分注意して動いてますから。
それよりも、文字が崩れて見えるようになってきたのが、一番困ります」
と、訴えた。

暫くカルテと睨めっこをし、
「うーん………」
と、何やら考えてるドクター。
最後に出てきた言葉が
「まぁ、充分注意して生活してください」

それだけかよーーーっ⁉️

ホントに、どうにもならない病気なんだね…。
私はこうやって、少しずつ見えなくなっていくんだね。

なんで、私ばかりこんなハズレを引くのかな。
数年前、膠原病にもなったし。
子宮頸がんにもなりそうだし。
アレルギーはあるし。
もうずっと、薬漬けの生活。
薬飲んでも治らないものばかりだから、気休めの薬ばかり。
でも、飲まないと不安だから飲んでるだけ。
どうして、もっともっと苦しめようとするの?
私、そんなに悪い事したっけ?
誰か教えて欲しい。
早く死ねば、この恐怖から解放されるよね。きっと。

もうすぐ仕事場も無くなるし。
社長は大金持ちなのに、たくさん病気を抱えた私から、唯一の収入源すら奪おうとしてる。
自己の、自社の発展しか考えてないから、下々の、特に私なんかの存在にすら気付かないんだろうね。

世間一般では、私のような者は「弱者」と呼ばれる。

好きで弱者になったわけじゃない。
一人前に働いていた時代もあった。
誰かにすがって生きていくのなんて、大嫌い。
でも、そうさざるを得ない状況に追い込まれている。

なんでも、やってみれば1人で出来るはずなのに、今の私には出来ない事が多過ぎる。

これは、完全に不可抗力なのに。
私が望んだわけじゃないのに。

結局「弱者」は世の中のお荷物。役立たず、なんならクズ。
こんなんで生きてる意味がわからない。

もっと違う人生を生きたかった。

 

治療法が無いなら、奇跡が起こるのを待つしかない。

そんなんじゃなくて、もっと普通に生まれたかった。